ひとり井戸端会議

つまりは雑記帳です

March 2017

労働の代替え

昨日書いたブログを、もうちょっと考えてみました。

マイナビニュースのこの記事から一部引用します。
 http://s.news.mynavi.jp/news/2015/12/02/280/index.html

「 野村総合研究所(以下「NRI」)は2日、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士(※1)との共同研究により、国内601種類の職業(※2)について、それぞれ人工知能やロボット等で代替される確率を試算した結果、10〜20年後に、日本の労働人口の約49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果が得られたと発表した。」

「 
この研究結果において、芸術、歴史学・考古学、哲学・神学など抽象的な概念を整理・創出するための知識が要求される職業、他者との協調や、他者の理解、説得、ネゴシエーション、サービス志向性が求められる職業は、人工知能等での代替は難しい傾向がある。一方、必ずしも特別の知識・スキルが求められない職業に加え、データの分析や秩序的・体系的操作が求められる職業については、人工知能等で代替できる可能性が高い傾向が確認できたという。」

以上、引用でした。

この記事は少し古くて、2015年のものです。
2015年時点での10年から20年後の予測としては、今の日本の労働の半分が、AIやロボットに代替え可能なんだそうです。

代替できる可能性が高いというだけで、代替できると決まったわけでもありませんし、この先の技術がどう進化していくかによっても違います。思った以上に早く代替が進む業界もあるでしょうし、言われているほどには代替が進まない業界もあるでしょう。
予想外の業界で代替が進むかもしれません。
代替できるようになったとしても、はいそれではさようならと大量に解雇する業界が出たら、それはそれで大問題になりそうです。
費用が大幅に削減できるのなら株主も反対しないでしょうし、その分価格が下がるのなら人々も歓迎するのかもしれませんが。でも、自分の仕事もこの先無くなって自分も失業するのではとみんな不安になりますよね、本当にそんなことがおこったら。
日本は人口が減っていますけど、世界ではどんどん増加しています。
人はこの先、何をして稼げばいいんでしょう。
残った仕事の取り合いになるのか、違う職種が登場するのか。
クリエイティブな仕事と言いますけど、数十億人がみんなクリエイティブになるとか、有り得るんでしょうか。
昨日のブログでも書きましたけど、単純な作業が好きな人もいます。
貯金できる程度の収入が確保できるのなら、自分に合っていて納得した仕事ができるのが一番です。
それが単純作業だとしたら、AIやロボットに交じって人が単純作業してもいいんじゃないでしょうか。
管理が面倒になるという面もあるとは思いますけど。


AIの進化

AIが近い将来、人間の仕事をどんどん肩代わりしてくれると言われていますね。
でもそんな近い将来の見通しが現実のことになったとしても、人間にしかできない業務もまだまだ多いと言われています。
人間にしかできないこと、AIが担ってくれること。上手く分担できて、誰もが単調作業を繰り返すだけの仕事ではなく、もっとクリエイティブで楽しく働くことができればいいのですが、本当にそうなれるのか分かりません。

人間も好みはそれぞれですから、AIが担うべき仕事を自分がしたいと思う人もきっといます。クリエイティブなことも単調なことも、その人が望む仕事ができるというのが理想ではないでしょうか。
AIが担うことができない仕事はその分収入も上がるのかもしれません。
AIが担えることだったら、人間がその仕事をしてもあまり収入はよくないかもしれません。
AIが担えるのなら、希望しても人間はさせてもらえなくなるのかもしれません。

先のことは分かりませんが、今、人間が当たり前のようにやっている仕事をAIが担う日は、職種によっては意外に早く来るような気もします。

せめてその時に、スムーズに転職できるような環境が整っていればいいですね。
今でさえ景気はよくないのですから、あまりそういうことを考えていると暗い気分になってしまいますが。

AIの進化に合わせて、人間はどう変わっていけばいいのか。
その辺りも、しっかりと考えて行かないと、取り残されてしまいそうです。
でも、何をどう考えて、何をどう準備すればいいのかが難しいですよね。
人間の仕事が急激に減る直前になるまで、もしかしたら実際に激減してから、大問題になるのかもしれません。
 
 せめて、世の中の動きをしっかり見つめて、よく分からないけれど現状維持ができればと思っているうちに身動きできないことに・・・という事態は避けたいものです。